スタックとは何か?なぜスタックをするのか?

時間:2022-12-07

スタックとは、一台のスイッチを他のスイッチに接続して一つのユニットとして連携させることです。スタックは広く使用されている仮想化テクノロジーとして、信頼性の向上、冗長性の確保、増設と交換の簡素化など様々なメリットがあります。

 

1   スタックとは

スタックとは、複数のスイッチを一つのスイッチのように見せるテクノロジーです。スイッチをスタックすると、複数のスイッチを一つのスイッチとして扱うことができます。これらのスイッチは、スタックケーブルと呼ばれるデバイス固有のケーブルを使用して接続されます。

 

スイッチを数台積み重ねる場合でも、スタックすると台数を設定せずに1台の機器としてセットアップできます。また、監視時も一台として扱えるため、スイッチの多いネットワークでも管理が容易なので、非常に便利な技術だと言えます。

 

2   スタックする理由スタック技術の基本的な特徴について紹介しましたが、スタックする具体的な理由は一体なんでしょうか。

 

2.1     信頼性を向上させる

スイッチをスタックすることで、複数のスイッチにまたがるリンクアグリゲーションを作れます。そのため、1台のスイッチが故障しても、残りのスイッチを接続したままで通信を継続できるため、信頼性が向上します。

 

2.2 冗長性を確保する

スタック機能がないまま冗長スイッチを接続したい場合は、ループ回避のためにスパニングツリー使用する必要があり、切り替え速度が遅くて設計が複雑である場合があります。スイッチをスタックすることで、スパニングツリーを使用せずに簡単に冗長性が保たれます。

 

2.3 増設が簡単になる

スタック機能を使わないままスイッチの増設をしたい場合は、簡単にできますが、既存のスイッチに障害が発生すると、新しく追加されたスイッチに接続されているコンピューターも通信できなくなります。

 

スタック機能を活用して接続すると、追加したスイッチに接続されたコンピュータは、既存のスイッチの障害の影響を受けません。普通は接続されたスイッチとコンピュータの間にケーブルが必要になりますが、スタックするとケーブルが要らないので、信頼性を維持しながら簡単にスイッチを増設できます。

 

2.4 交換が簡単になる

スタックするとスイッチの交換も簡単になります。スイッチが効かなくなって交換したあと、普通はまず設定する必要があります。既にスタックしていると設定が他のスイッチに保存されているため、接続するだけで直ちに使えます。

 

2.5 ネットワーク容量を拡張する

スタックしているスイッチ内の接続またはユニットにおいて障害が起こった場合でも、スタックは引き続きデータを転送できます。なので、スタックはネットワーク容量を拡張するための効果的で柔軟なソリューションだと言えます。

 

3 まとめ

スタック機能の特徴、仕組み、及びスタックする理由に関する紹介は以上になりました。スタックを理解することが簡単で、複数のスイッチを一つのスイッチのように見せる技術として覚えれば結構です。また、スタックにするにはたくさんの理由があります。必要に応じてスタックすると手間が省けるだけではなく、いつでも発生する可能性がある故障に心配することなく、快適なネットワーク環境を構築できます

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