DHL香港配送中継センター

お客様の背景と課題

DHLは、誰もが知る世界最大の物流会社であり、2018年の売上は4,000億人民元でした。香港にある配送中継センターは、世界に3カ所ある同社主要物流センターの一つで、1年365日、24時間絶え間なく運営されており、その業務の多忙さが推測できます。センター全体で合わせて2万平方メートルを超える倉庫と停車場には、200を超えるカメラが隅々に設置され、常時監視が行われています。
このように多忙な物流センターで、業務に問題が生じたときに監視が正常に行われなかった場合、多大な損失が生じることは容易に想像できます。
あるとき、DHLの作業スタッフがある問題についての調査でモニター映像を再生したところ、数時間分の映像が紛失していることに偶然気が付きました。詳しい調査の結果、カメラが頻繁にエラーを起こし止まっていたことが判明しました。映像が途切れていれば保安スタッフがすぐに発見していたはずですが、最後の画像のままで停止していたため、監視センターで何百台ものカメラを前にしている状況では、問題を発見するのは困難でした。このように多忙を極める物流センターにとって、モニター映像が数時間分紛失することは、大きな脅威となります。IT部門は頭を悩ませましたが、完全に防止することは困難でした。社長は不満を示し、業務にも損失が生じるため、IT部門にとって大きなプレッシャーでした。


当社のソリューション
Ruijieは、DHLとコンタクトを取って状況を把握し、積極的にDHLと問題分析して方策を探りました。その結果、一旦画像がストップすると、カメラから返送されるデータの通信量がほぼ0になることがわかりました。カメラのデータ通信量はスイッチで識別できました。
Ruijieは、これらの状況を踏まえ、すぐにDHLに対応方法を提案しました。ネットワーク管理システムの監視カメラのスイッチを通じ、ポートのデータ量が設定値まで下がったら、カメラが止まったと判断して、すぐにメールやショートメッセージなど様々な手段で警報を出すようにしました。スイッチ、ポート、カメラが特定されるため、保安スタッフは数十秒のうちに反応し、対象のカメラをただちにリセットまたは修復できるようになりました。こうして、何百万もの損失を出す可能性があったシステムエラーは、簡単に解決されました。Ruijieのシステムを採用してから、映像の紛失は起きていません。損傷や紛失など物流に関する多くの問題も、すべて24時間稼働のCCTVによって見つかっています。
そのため、DHLのシステム担当者は、「Ruijieはネットワークの構築だけでなく、業務上の問題についても直接解決の手助けをしてくれた」との考えを示しています。